『鉛筆のHBとかBってなんのこと?』とこどもに質問された経験がありませんか?
『濃いか薄いかでしょ』と答えていませんか?
正解です
ただし、『鉛筆の濃さは、硬さの違いで書き心地が変わるんだよ』と答えると、もっといいかもしれません
今日は、知っておくとためにもなる鉛筆の濃さについて、濃い情報をお届けします
鉛筆の芯は、黒鉛と粘土でできている
そもそも鉛筆の芯は、黒鉛と粘土でできています
黒鉛が黒い色を出しています
粘土が芯の形状をキープしてくれます
鉛筆の芯は黒鉛と粘土でできており、芯に含まれるそれぞれの材料の割合が鉛筆の濃さをはじめ、書き心地などにも影響してきます
【鉛筆の濃さ】は、黒鉛の割合が多いほど濃くなる
『鉛筆の濃さは、どうして違うの?』
鉛筆の濃さは、鉛筆の芯に含まれる黒鉛と粘土の割合で変わります
黒鉛が多くて粘土が少ないと、鉛筆の色は濃くなります
黒鉛が少なくて粘土が多いと、鉛筆の色はうすくなります
鉛筆で紙に字を書けるのは、紙との摩擦で鉛筆の芯が削れていくときに、黒鉛が紙に残るから、紙に書けるわけです
とうぜん、紙にのこる黒鉛の量が多いほどに、濃さは強くなりますね
つまり、芯に含まれる黒鉛の濃度が、鉛筆の濃さを左右します
この黒鉛と粘土の割合は、濃さに影響するだけではありません
鉛筆の硬さは、粘土の割合が多いほど硬くなる
芯に含まれる黒鉛の濃度は、鉛筆の濃さを左右します
では、芯に含まれる粘土は、なにに影響するかというと、これが硬さに影響するわけです
粘土が多いほど、粘土の割合が高いわけなので、硬くなります
粘土が少ないほど、粘土の割合が低いわけなので、やわらかくなります
鉛筆で紙に字を書くとき、粘土の割合が高い芯の鉛筆だと、カリカリッした書き味がします
芯に含まれる粘土の割合が、鉛筆の硬さを左右するわけです
鉛筆の濃さと鉛筆の硬さのバランスで、鉛筆の芯はできている
鉛筆の濃さと鉛筆の硬さのバランスで、鉛筆の芯はできています
鉛筆の濃さと鉛筆の硬さは反比例の関係にあります
- 濃くなるほど、やわらかくなる
- うすくなるほど、硬くなる
- やわらかくなるほど、濃くなる
- 硬くなるほど、うすくなる
黒鉛も粘土も重要です
黒鉛だけなら、芯が崩れてばかりで字はかけません
粘土だけなら、芯が削れず紙を破るばかり
すべてはバランスです
【鉛筆の濃さ】は、H、B、Fで表記する
鉛筆の濃さ(硬さ)は、H、B、Fで表記します
- H:Hard(硬い)
- B:Black(黒い)
- F:Firm(引き締まった)
JISのさだめる鉛筆の硬さ表記
JIS(日本工業規格)は、鉛筆の硬さ表記をさだめています
上から順番に、やわらかい(濃い)表記です
下に向かって、硬く(うすく)なります
- 6B
- 5B
- 4B
- 3B
- 2B
- B
- HB
- F
- H
- 2H
- 3H
- 4H
- 5H
- 6H
- 7H
- 8H
- 9H
まとめ:【鉛筆の濃さ】は、書き心地に影響する
鉛筆の濃さは、鉛筆の硬さを関係がありました
濃さと硬さのバランスが大事であり、JISは硬さの違いをH、B、Fで表記しています
芯に含まれる黒鉛と粘土の割合で、濃さ、硬さ、書き心地がかわってきます
H、F、Bの表記を見ながら、あなたの好きな書き心地を探してみてください