日本ではドラマや歌手、メイク、ファッションにおいて韓国ブームが続いており、これを機に韓国語勉強に挑戦したいと感じている方も多いのではないでしょうか。
効率的に勉強するには、どうすればいいのか気になりますよね。
そこで今回は、韓国語勉強に必須な勉強ノートの作り方と、勉強ノートをつくる際の注意点を紹介します。
この記事を読むことで、効率的に勉強できるノートをつくれますよ。
韓国語は独学できる?
韓国語は、他の外国語に比べると独学しやすい言語だと言われています。
その理由は2つあり、語順が日本語と同じであることと、日本語と似ている発音の単語があるためです。
実は、韓国語も日本語と同じく「主語、目的語、動詞」の語順で成り立っています。
頭の中で考えた日本語の文章をそのまま韓国語に置き換えれば文章が成り立つため、日本人にとって学びやすい言語といえるでしょう。
そして、韓国語は日本語と発音が似ているものもあります。
その理由は、日本語と韓国語ともに中国から伝わった漢字語をもとにつくられている言語のためです。
たとえば、「家族」は韓国語でいうと「カジョッ」となりどちらも似ていますよね。
「約束」も「ヤクソッ」で、「運動」も「ウンドン」です。偶然発音が同じだけでなく、意味も全く同じのため、韓国語は学びやすい言語といえます。
韓国語勉強ノートの6つの作り方
韓国語勉強に役立つノートの作り方を紹介します。
購入したテキストだけで勉強するのではなく、自分専用のノートをつくることで「自分だけの教科書」ができますよ。
韓国語勉強ノートをつくるときは、以下6つの項目に分けてそれぞれつくってみましょう。
単語用ノート
テキストでなかなか覚えられない単語や、ドラマを見たり音楽を聞いたりして分からない単語があればノートに書き写しましょう。
ノートの左側に韓国語、右側に日本語訳を書くと見やすいです。
どちらかを赤シートで隠せるペンを使って書くと、勉強の効率が上がりますよ。
単語用ノートに書き写した単語の中で、何度も間違えるものが出てくるでしょう。
その単語には、マーカーを引いたり星マークを書いたりして差別化しておくと、意識的に覚えるようになります。
韓国語の発音や例文を一緒に書くと、定着度が上がるためおすすめです。
フレーズ用ノート
韓国語の中には文法の意味に関係なく、フレーズとしてそのまま覚えるものがいくつもあります。
そのようなフレーズは、いくら文法を勉強しても意味が分からないままです。
特にネイティブの会話の中で出てくるものが多く、より多くのフレーズを知っておくとネイティブ同士の会話も理解できます。
ドラマなどで出てきたフレーズをフレーズ用ノートに書き写し、まとめておきましょう。
どのような会話の流れで出てきたフレーズなのかなど、フレーズを使うシチュエーションも一緒に書き写しておくといいですよ。
リスニング用ノート
リスニング問題がついているテキストを使い、CDから聞こえてくる文章をリスニング用ノートに書き写しましょう。
そして、書き写した文章が合っているかどうか答え合わせをします。
聞き取れなかった部分は、知らない単語だったり、パッチムなどの発音ルールをまだ理解していなかったりする場合が多いです。
その部分にマーカーを引き、なぜ間違えてしまったのか追及しましょう。
何度も同じ音声を聞いていると、自然に聞き取れるようになりますよ。
ちなみに、リスニング勉強としてドラマに最初から挑戦すると、難易度が高く挫折する原因になるため、まずはテキストに付属しているCDではじめることがおすすめです。
作文用ノート
作文用ノートには、その日にあったことや、今感じている気持ちなどを日記のように書いてみましょう。
ゼロの状態から韓国語の文章をつくることで、あなたが日常的によく使う韓国語やフレーズがわかってくるはずです。
韓国人と話す場では、自分の言いたい文章を組み立てる能力が必要になるため、日頃から文章を組み立てる練習をすることはおおいに役立つでしょう。
はじめのうちは単語のスペルや文法の使い方が分からず、スムーズに書けないこともあるかもしれません。
しかし継続しているうちに、次第に調べる回数が少なくなることに気づきます。諦めずに、毎日挑戦してみましょう。
文法用ノート
韓国語の文法はパッチムの有無で活用方法が異なるため、ややこしいです。
そのため、テキストを勉強する中で、なかなか覚えられない文法に絞ってノートにまとめましょう。
文法だけを書き写すのではなく、その文法を使った例文も一緒に書くといいですよ。
そうすることで文法の使い方がわかり、頭に入りやすくなります。
自由ノート
先に述べた5種類のノートの他に、自由ノートを準備しましょう。
このノートは特に決まりがなく、ひたすら韓国語を書いていくものです。
つくったノートをただ眺めているだけでは、いつまでも覚えられないため、手を動かして何度も何度も書くことが重要でしょう。
学生時代、漢字や英単語を何度も書かされたように、韓国語を覚える近道は書くことです。
韓国語勉強ノートをつくるときの3つのポイント
韓国語勉強ノートをつくるときに意識すべき3つのポイントがあります。
ただ自分の弱点を書き写すのではなく、ポイントを意識することで韓国語の上達がより早くなるでしょう。
単語や文法だけでなく、例文も一緒に書く
単語や文法を学ぶときは、単体で覚えるのではなく、例文とセットで覚えることが大切です。
単語や文法は文章の中で使えなければ意味がないため、活用方法を学ぶ必要があるでしょう。
たとえば、日本語の「すみません」というフレーズは謝るとき以外でも相手を呼び止めるときや、道を譲ってもらい、先に通るときなどに使いますよね。
このようなニュアンスは、例文と一緒に勉強しなければ分からないことです。
このように、単語や文法単体で覚えるのではなく、必ず例文と一緒に学ぶようにしましょう。
カタカナで韓国語の発音を書かない
韓国語の発音を書くときは、カタカナではなくできるだけアルファベットを使うようにしましょう。
日本人の私たちにとってカタカナの方が読みやすいものの、韓国語の発音をカタカナで覚えてしまうと「日本人が話す韓国語」になってしまいます。
韓国語を勉強するなら、ネイティブに近い発音を習得したいですよね。ハングル1つ1つにアルファベットが当てはめられているため、1度覚えてしまえば簡単です。
たとえば、韓国風の海苔巻きに「キンパ」があります。
「キンパ」ではなく「kimbap」がネイティブに近い発音です。
カタカナで完璧に表すことはできませんが、「キムパプ」がよりアルファベットに近くなるでしょう。
このように、カタカナで発音を覚えるとネイティブの発音から遠ざかってしまうため、避けた方がいいです。
ノートに1度書き写して終わりにしない
韓国語勉強ノートに1度書き写したからといって、それを眺めているだけではいけません。
手を動かして何度も書いたり、口に出して発音の練習をしたりしないと、上達しないためです。
韓国語勉強ノートをつくる目的は「自分だけの弱点が書かれた復習ノート」を使って勉強するためであり、ノートを完成させることが目的ではありません。
ノートの完成が出発点になるため、手や口を動かして何度も韓国語を勉強しましょう。
自分だけの勉強ノートで効率的に勉強しよう
韓国語勉強ノートのつくり方と、ノートを作成するにあたり注意すべき点を紹介しました。自分だけのテキストをつくるつもりで、勉強ノートを作成していきましょう。
自分の弱点だけが書かれたノートを集中的に勉強することで、効率よく勉強できますよ。