万年筆は、他の筆記具よりも書き心地の良いことが魅力の一つです。
しかし、どれだけ良い万年筆を購入しても、ノートとの相性が悪ければ、書き心地が悪くなりストレスになることも。
また、選ぶノートを間違えると、文字のインク滲みや裏抜けの原因になります。
もし、あなたが万年筆の書き心地に満足していないなら、万年筆を買い変えるのではなく、ノート選びをもう1度すべきかもしれません。
万年筆と相性の良いノートの選び方と、万年筆に合うおすすめなノートを紹介します。
この記事を読むとこんな悩みが解消します。
ポイント
- いつも使っているノートだと、万年筆で書くと裏抜けしてしまう、、
- 裏抜けしにくいノートを探したいんだけど、実際に書いてみないとわからないんだよなぁ
- なんか万年筆使ってもスラスラ、ヌラヌラ書けない、、試し書きしたときはいい感じだったのに、、
お急ぎの場合は「万年筆に合うおすすめなノート5選」にジャンプ。
万年筆ユーザーがノート選びに失敗するとどうなる?
ノート選びに失敗すると、どんな不具合を感じるかを紹介します。
下記に当てはまるものがあるなら、万年筆と相性の悪いノートを選んでいる可能性があるでしょう。
文字が滲む
ノート選びを間違えると、万年筆で文字を書いた際に滲んでしまうことがあります。
なぜなら、万年筆のインクは水性だからです。
綺麗に書き込んだノートでも、文字が滲んでしまうと見た目が悪くなります。
文字が裏抜けする
選ぶノートによっては、文字の裏抜けが起こることがあります。
文字が裏抜けするとは、ページを裏返した時に書いた文字が裏のページにも写っていることです。
ノートに記入する際には、表裏どちらのページにも文字を書く方が多いはず。
裏抜けしてしまっていると、片方のページにしか文字が書けなくなってしまいます。
ペン先が引っかかる
紙質が悪いと、万年筆のペン先が引っかかることが多くなります。
ペン先が引っかかると、何よりも書いている時の快適さが失われ、ストレスになるでしょう。
またペン先が引っかかってしまうと、書いている文字がカクカクしてしまい、美しさも失われます。
万年筆におすすめなノートの選び方
ノートの種類は数えきれないほどあります。
そのため、万年筆と相性の良いノートを見つけ出すのは大変なはずです。
ここでは、どのようにしてノートを選ぶべきかを紹介します。
万年筆におすすめなノートの選び方
- ノートの紙質は「上質紙」や「フールス紙」を選ぶ
- 罫線はノートの使い方に応じて選ぶ
- 製本方法はぱたっと開くタイプがおすすめ
ノートの紙質は「上質紙」や「フールス紙」を選ぶ
ノートの紙質を間違えると、文字の滲みや、裏抜けの原因になります。
文字の滲みや裏抜けを避けたいなら、「上質紙」や「フールス紙」が使用されているノートを選びましょう。
上質紙とは、化学パルプ100%で製造されているものを指します。
上質紙の特徴はマットな質感で、インクの吸収性がちょうど良いことです。
そのため、文字が滲みにくく、万年筆との相性もぴったりだと言われています。
万年筆との相性が良いと言われているノートの1つに、「フールス紙」もあります。
フールス紙とは、明治時代から使用されている高級用紙のことです。
ノートの表面はちょうどいい滑らかさで、インクの吸収に優れています。
そのため、インクの滲みや裏抜けの心配なく利用できることが魅力的です。
罫線はノートの使い方に応じて選ぶ
ノートごとに採用されている罫線が異なり、大きく分けて「横罫」「方眼罫」「罫線なし」の3つがあります。
横罫は、文字だけを記入する方におすすめの種類です。
等間隔に横線が引かれており、文字の大きさによって横罫の幅を決めると良いでしょう。
横線に沿って文字を書けばいいので、見栄えをよくしたい時に最適です。
方眼罫とは、同じ大きさの正方形がページに敷き詰められたタイプのものを言います。
横の位置だけでなく、縦の位置も合わせられるので、図形や表を書き込む際に便利です。
罫線なしのものは、言葉の通りページに何も印刷されていないタイプのものを指します。
横罫や方眼罫のように基準とする線がないため、注意しないと見栄えの悪いノートになることもあるでしょう。
罫線なしのノートは、自分の好きなようにノートに記入したい方や、真っ白な紙に書き込みたい方におすすめです。
製本方法はぱたっと開くタイプがおすすめ
ノートには大きく分けて2つの製本方法があり、「リングタイプ」と「綴じタイプ」です。
リングタイプは、ページがリングで綴じられています。
綴じタイプとは異なり、ノートを中心で綺麗に折り返すことや、綺麗に切り離すことが可能です。
そのため、狭いスペースでノートに記入する方や、手のひらにノートを乗せて、立ったまま記入する方におすすめだと言えます。
しかし、リングが手に当たるせいで、端のほうまで文字を記入しづらいデメリットも。
一方、綴じタイプは、「大学ノート」と呼ばれるノートの種類を指します。
リングノートよりも安価で手に入るので、できるだけ安くノートを購入したい方におすすめです。
綴じタイプは、リングノートのように手に当たる部分がないので、ノート全面に記入できます。
しかし、綺麗に折り返せなかったり、真っ直ぐ切り離せなかったりするデメリットも。
ノートを折り返したり、ページを切り離したりして使いたい方は、リングノートのほうが向いているでしょう。
万年筆ユーザーの方は、書くことが好きだと思うので、「綴じタイプ」の中でもさらにパタッと開くタイプがおすすめです。
万年筆に合うおすすめなノート5選
ここでは、万年筆におすすめなノートを3つ紹介します。
ここで紹介するノートは、全て万年筆と相性の良い紙質を使用しているためご安心を。
あとは、リングノートがいいのか、横罫タイプがいいのか、などあなたの用途に合わせて選んでみてくださいね。
ツバメノート A5 横罫 7mm
こちらのノートは、万年筆との相性の良いフールス紙を使用しています。
実際に、「万年筆との相性が良い」「紙質がしっかりしている」との声もありました。
ノートの表紙は落ち着いた色味で、高級感があります。
そのため、年齢問わず使い続けられるノートです。
神戸派計画 GRAPHILO paper A4 A5 横罫 方眼 無地
こちらのノートは、万年筆で書くことを想定して作られたものです。
万年筆での書き心地に不安のある方は、まずは神戸派計画を使ってみるといいでしょう。
注意点はノート形式ではなく、バラバラだということ。
1枚ずつ記入したい方、製本形式よりも書き心地を優先したい方におすすめです。
滑らかな書き心地で文字を書けて、文字の滲みや裏抜けに悩まされることはありません。
実際に、「書き心地が素晴らしい」「万年筆でもストレスを感じない」といった声がありました。
コクヨ ノート ソフトリングノート A5 B5 横罫 方眼罫
こちらのノートは、万年筆との相性の良い上質紙で作られたリングノートです。
リングノートのデメリットは、リング部分が手に当たってしまい、紙全面に文字の記入ができないことでした。
しかし、こちらのノートのリング部分は、柔らかい素材でできています。
そのため、手に当たっても痛くならず、ストレスを感じることはありません。
「リングノートを使いたいけど、手に当たるのがストレスだった」そんな方にぜひおすすめしたいノートです。
アピカの「紳士なノート」 プレミアムC.D. NOTEBOOK
さらさらとした書き心地が好きな方におすすめしたいのが、アピカが販売する紳士なノートです。
ロイヒトトゥルム1917
ハードカバーノートをお探しの方にぜひおすすめなのが、ロイヒトトゥルム1917です。
ロイヒトトゥルムと万年筆の相性をもっと知りたい方は下記をご参考ください。
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ロイヒトトゥルム1917と万年筆の相性は?裏写り・裏抜けチェック
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万年筆を快適に利用するためには、相性の良いノートを選びましょう!
どれだけ使い心地の良い万年筆を購入しても、ノートとの相性が悪ければ、その使い心地を実感することはできません。
そのため、万年筆との相性の良いノート選びをすることも大切です。
具体的には、「上質紙」「フールス紙」が使用されているノートを選ぶようにしましょう。
「再生紙」を利用したノートは、文字の滲みや裏抜けが起こる可能性が高く、おすすめできません。
万年筆は、その書き心地の良さに魅力があります。
万年筆と相性の良いノートを選ぶことで、万年筆の魅力をさらに感じられるはず。
あなたに合う一冊を、ぜひ見つけてみてくださいね。
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